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チューニングと奥の手。

先週のTBCレースでのスタート写真を見た時、フォアステイのサギングが気になった。
 チューニングと奥の手。_f0206762_2244623.jpg

テンションが弱いのかもしれないと、今日ハーバーまで確認しに行った。
ターンバックルのビニールテープを剥がしてみるとボルトの締め代にずいぶん余裕がある。
ボルトにはターンバックルに入る外の部分に締め跡がくっきり付いている。つまり最初と比べかなり緩めた状態にしてある。
きりきりピンチングしながら上るのが好きな僕はマストをアフターレーキさせ、ウェザーが強くなるようにチューニングしてある。
それがどうも過ぎたようだ。風が強くなるとサギングが増え、バックステイを入れるとヘッドセイルがツイストしてリーチが開いてしまう。
色々チェックすると予想以上にマストが柔らかい。ちょっと強くバックステイを入れると俗に言う「お腹が出る」現象が起きる。これではますますリーチはツイストしてしまう。
フォアステイのテンションを強くすることにした。
 チューニングと奥の手。_f0206762_1850690.jpg
 チューニングと奥の手。_f0206762_18493471.jpg

 チューニングと奥の手。_f0206762_1952549.jpg

ターンバックルを5回転近く廻し増締めをしたが、なんだか未だ緩い気がする。
少し離れてマストのレーキ具合を測るが、そんなには立っていない。もう5回転増締めをした。
かなりフォアステイが張ってきた。
 チューニングと奥の手。_f0206762_18594254.jpg

バックステイは全くのフリーにしてあったのだが、たるみが無くなった。
 チューニングと奥の手。_f0206762_1915251.jpg

効果は今度の日曜に行われるTYC第8戦で実際に帆走らせて確かめる。

それでダメなら奥の手を使う。奥の手と言うと聞こえが悪いが、何もルール違反やマナー違反を犯してまでするというのではない。船体やスパー、艤装等には一切手を触れない。ボトムにも何も塗らない。
奥の手だからここで言ってしまうと奥の手ではなくなる。ただ昔のオリンピッククラスの選手は殆どがレース前にこの処置を行ったと、僕はある高名な選手に教えてもらった。

過去に一度だけこの奥の手を使った事がある。去年まで乗っていた東京ベイキャロルにである。
それまでのキャロルはそれなりに帆走っていたが、どうもいまひとつ納得できないでいた。
それで一昨年のシーズン前にこの処置を施した。
そのせいかどうかわからないが見違えるように帆走るようになり、その年はほぼ全レースをトップで終え、最小失点で年間総合優勝を手にした。
ステラもこのまま走りに精彩がなければ施こすつもりである。

TBCの時にトラブルの出たスピンハリヤードも新品に入れ替えた。
明日には全日本に備えて上架をする。ボトムの磨きやマストトップのウィンデックスを取り替える。
そして日曜のTYCレースにはセイルメーカーの社長自ら乗ってセイルの最終チェックをする。

できることは全てやり全日本に挑みたい。

ステラのTCCの結論は未だ出てない。このままのレーティングでは入賞することさえも難しいが、江ノ島の同型艇の「ピーナッツ」や「チェントロ」と帆走り比べが出来るだけでも意義がある。クルーと話し合った結果、全日本には参加することに決めた。

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# by teamstella | 2009-09-09 19:37

TBC第7戦

●日時:2009/09/06 
●海面:浦安ディズニーシー沖 上下0.9マイル 4レグ 流し込みフィニュッシュ。
●風向・風力:60度 8Knt~12Knt

過去3戦が荒天で中止になり、やっと待ち望んだレース。
3レース分のストレスを帳消しにするようなベストコンディションの天気。しかもヨットレースには最高の風が吹いている。
海面も北東の風のせいで波が立たずフラット。これ以上にない好条件でのレースだ。


■第一レース 10:35 スタート

参加は7艇と少ないがそれぞれ強豪揃い。スタートも全艇第一線に綺麗に揃って、まるでレベルレース。
我々は上から3番目で、ヘッドセイルに赤いドラフトテープが貼ってある。この段階では上側のJ24より頭ひとつ出ている。
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ここではもう、J24に並ばれてしまっている。上側の「風小僧」(Farr31)と下側の「隼」(TAKAI-1/8)の飛び出しがいい。
TBC第7戦_f0206762_14405962.jpg

完全に上のJ24にブランケットされてしまった。並んでスタートしても何故か徐々に遅れていく。東京湾ヨットレースの時の悪夢が甦る。
TBC第7戦_f0206762_14412220.jpg

「アリアドネ」(Y-34S)は右に返しすためタックを始めているのが見える。
TBC第7戦_f0206762_14414358.jpg


多少遅れはとったが、何とかそのままスターボーを伸ばし、各艇のそれぞれの位置が決まったところでタイミングを見てポートに返した。

暫く進むと風がバウに回りヘッダーになる。それでもレイラインに乗るには未だ足りない。下側にいる「アリアドネ」もどんどん伸ばしているが、もうオーバーセイルしているように見える。
レイライン少し手前でスターボーに返すと、リフトのブローが来て余裕を持って回航。上側からオーバーセイルしたアリアドネが来るが先に僕らが回る。
この段階では3位での回航だ。スタートの位置と状況を考えればよく挽回した。

スピンホイストも問題なくスムーズに揚がる。リカットされた新しいスピンの調子もかなりいい。
そのまま順調に下マークを回航するが、この時ジブシートがカムに噛んでしまい切り上がってしまう。
マークタッチしたかと思ったが、カムを外す為下を向いていたので分からない。直ぐ後ろに続いていたJ24の「リジットサポート」に確認すると「セーフ」だと言う。
寸前のところで回避できたらしい。安心してそのまま進んだ。

しかし、なんとなく艇速が出てない気がする。横に並んだ艇がブローで大きくヒールしているのに、我々の艇は全く反応しない。ブローは受けているのに風が逃げている感じがする。
舵をピットのOに替わってもらい、風下側からヘッドセイルのリーチを見てみると、トップの方が大きくツイストしてリーチが開いてしまっている。これではスロットルが出ないばかりか、風が逃げて艇速も上り角も出ない。
急いでジブカーを調整するが、どこにどう持って行ってもリーチが開いてしまう。調整のしようがないのだ。
結論としてはマストのレーキ角を変えるか、ヘッドセイルをりカットするしかない。

そんなこんなで途中で何艇かに抜かれるが、何とか修正で1位になれた。

■第二レース 11:35 スタート

続く第二レースは、途中で大事にしていたGPSメーターをバウのTが海に落としてしまった。
これで頭に血が昇ってしまいレース中の記憶が飛んだ。
ジブのラフのストッパーが外れてヘッドセイルがブラブラになってしまった事も、スピンのタックを左右逆に留めて提灯になっていたことも、トッパーが外れて宙を舞っていた事も全く覚えていない。。。。。。
GPSメーターだけでは飽き足らず、やってくれましたバウマンのT。
しかしTはこの程度じゃめげない。なんたってメーターを落とした瞬間「僕が落としたんですか?」と、のたまったのである。
その言葉を聞いて全員Tに向け、目が点になった。

それでもリザルトをみると修正で2位になっていた。

お気に入りのGPSメータが海に沈んで行ったショックで、いまだに身体の調子が悪い。

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# by teamstella | 2009-09-07 14:40

これがイギリスから届いたIRC証書。

IRC証書がイギリスより届いた。
内容を見てびっくりした。なんとTCCが「0.882」と記載されている。
これがイギリスから届いたIRC証書。_f0206762_18434974.jpg

「0.882」というのはJ24に近い数値である。
江ノ島のアウトボードエンジンの同型艇「ピーナッツ」のTCCは0.873である。また1GMを積むインナーボードのY25-MLEXⅡの「チェントロ」は0.864である。
この数値にスタートからフィニュッシュまでの秒数をかけて修正時間を出す。
たとえばあるレースに一時間かかってフィニュッシュしたとする。
3艇を例に計算するとこうだ。
ステラ   :3175.2(3600(レースにかかった秒数)×0.882(TCC)=修正時間)
ピーナッツ:3142.8 
チェントロ :3110.4

これではどうやっても勝てる訳がない。同じモールドから排出されたプロダクションボートでこんなにハンディキャップが違ってしまってはレースにならない。

どうなっているのだろうと証書を細かく見てみると「Hull」という項目にある「Weight」が1430となっている。この数値はY25-MLの重量とするといくらなんでも軽すぎる。
これがイギリスから届いたIRC証書。_f0206762_1955354.jpg

日本に流通している殆どのヨットのデーターが記載されているORCクラブのリストを調べてみると、Y25-ML(OB)の重量は1550kgとなっている。120kgも誤差があるのである。どの資料を調べても1430kgの重量というのは見当たらない。

江ノ島の「ピーナッツ」はY25-ML最軽量と言われている。実際キャビンの中は随所に穴を開けて重量の軽減化を図っている。もちろんマット等取り外せるものはすべて取り払っている。分かり易くいえば「ドンガラ」。Y-25MLモデファイ艇と言ってもいいぐらいだ。それでも実測で1540kgあるのである。
それよりも110kgも軽くする事など不可能である。ただでさえ「Stella」には手動式トイレに替えて電動式トイレを設置してあるのだ。これだけでも約10kgの重量増加になっている。しかもオリジナルの木製トラベラーも5kg以上はある。

チェントロはピーナツより200kg近く重い。これは1GMを積んでいるので妥当だろう。それでもピーナッツとのレーティングの差は0.009のアドバンテージしかない。
これがイギリスから届いたIRC証書。_f0206762_19341185.jpg

要するに「Stella」は1430kgを元にレーティングを計算され「0.882」というTCCが課せられてしまったのだ。
申告書を作ったJASFのIRCメジャラーの担当者に連絡を取り、どこからこの重量数字が出てきたのか尋ねるとヤマハの設計からのデーターだと言う。
これで全てが分かった。この重量というのは船外機や艤装品などは含まれていない。つまりJCIに提出した公証証言数値なのである。
設計数値はあくまでも設計数値である。実際に使用するには艤装品やバッテリー、エンジンなどを積むので、重量がぐっと重くなる。実態に全く則していない数値である。

直ぐに訂正を申し入れたが、一度出たレーティング証書を書き換えるのは大変な手続きが必要になるという。全て英語で抗議書を書き、裏づけ証拠となるビルダーのサインの入った仕様書を添付してイギリスに送らなければならない。しかも有料だという。期間も2~3ヶ月は要すると言うのだ。

これはいくらなんでも酷すぎる。我々が記入をしたわけではない。メジャラーがしっかりとした裏づけのあるデーターを記入しなかったから起きた問題である。しかも今回IRCの証書を受けるのに10万円近くを費やしている。それなのに訂正するのにまたお金を払えと言う。なにをかいわんやである。

確かに我われはノーマル証書と言うオーナー自身で申告する方法で申し込んだ。
ところがメジャラーから、エクセルで作られた申込書は全て英語で書かれ、しかも専門用語も多く、それなりの知識がないと記入できないほど難しいと教えられた。
同時に我々メジャラーだったら有料だけど代行して書くことが出来ますと言われた。
そんな難しいのでは仕事を持っている者としてはおいそれと出来ない。だったらとお金を払ってIRCメジャラーに代理申告をしてもらった。これはJSAFでも認めて推薦している正式な手続きなのだ。それなのにこの有様なのである。

現在JASFのIRC本部に強力に抗議を申し入れている。上層部から協議に入ると返事をもらった。
来週出る結果次第では全日本の出場を諦めなければならない。

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# by teamstella | 2009-09-05 19:06

初秋のベイサイドマリーナと愛犬

ベイサイドマリーナのイーストサイドに新しくできたプロムナードへ、愛犬の散歩を兼ね出かけてきた。
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多少風は強かったが澄み渡る秋空が気持ちいい。
初秋のベイサイドマリーナと愛犬_f0206762_11464030.jpg


愛犬をボードウォークまで連れ出した。やはり微妙に揺れるらしく四肢を踏ん張って、恐る恐る振り返りながら歩く。その格好が面白く思わず写真に撮った。
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「ねぇ揺れてるよ、大丈夫?」と言っているようだ。
初秋のベイサイドマリーナと愛犬_f0206762_11471718.jpg


来月には100艇以上参加するベイサイドマリーナオープンヨットレースがある。3年前に総合優勝して以来、3位、2位とあと一歩で優勝を逃している。
特に去年の吹いたレースはスタートからオールトップで各マークを回航しながら、最後の最後で足が攣ってタックできず、フィニュッシュ手前で2位に抜かれ、ファーストホームも優勝も持っていかれてしまった。
横浜開港150周年の記念レースとなる今年こそ、去年の雪辱を果たしファーストホームと総合優勝を手に入れたい。

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# by teamstella | 2009-09-04 11:51

江ノ島情景 絶景テラス 

江ノ島の象徴である「江島神社」は日本三弁天のひとつで、「辺津宮(へつみや)」「中津宮(なかつみや)」「奥津宮(おきつみや)」の三社からなり、それぞれ弁財天女が祭ってある。
写真は頂上にある御社「奥津神社」。
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そのさらに先に進むと、江ノ島の最先端の崖っぷちに、食堂「魚見亭」がある。
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場所が場所だけにテラス席からの絶景は特筆ものである。
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眼下に広がる湘南の海を眺めながら食べる名物の「江の島丼」。
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アワビを甘辛醤油で煮てタマネギと卵でとじているだけなのに本当に美味しい。

そして青銅の鳥居から歩いて数分の「ハルミ食堂」の店先で焼くアワビの串焼き。
江ノ島情景 絶景テラス _f0206762_630077.jpg

その香ばしさと歯応えに、これだけを食べに江ノ島に来る人もいるとか。何でこんなに美味しく焼けるのだろう。

江ノ島には新鮮で美味しい海鮮料理を食べさせてくれる名物店が多い。
特に奥まった場所に建つお店ほどその傾向が強い。
だからこそ、より美味しいものを出さなければ来てくれないのだろう。
しかし辿り着けば、絶景と共にその美味を味わえる。
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江ノ島が賑わう訳である。

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# by teamstella | 2009-09-03 06:33