先週のTBCレースでのスタート写真を見た時、フォアステイのサギングが気になった。
テンションが弱いのかもしれないと、今日ハーバーまで確認しに行った。
ターンバックルのビニールテープを剥がしてみるとボルトの締め代にずいぶん余裕がある。
ボルトにはターンバックルに入る外の部分に締め跡がくっきり付いている。つまり最初と比べかなり緩めた状態にしてある。
きりきりピンチングしながら上るのが好きな僕はマストをアフターレーキさせ、ウェザーが強くなるようにチューニングしてある。
それがどうも過ぎたようだ。風が強くなるとサギングが増え、バックステイを入れるとヘッドセイルがツイストしてリーチが開いてしまう。
色々チェックすると予想以上にマストが柔らかい。ちょっと強くバックステイを入れると俗に言う「お腹が出る」現象が起きる。これではますますリーチはツイストしてしまう。
フォアステイのテンションを強くすることにした。
ターンバックルを5回転近く廻し増締めをしたが、なんだか未だ緩い気がする。
少し離れてマストのレーキ具合を測るが、そんなには立っていない。もう5回転増締めをした。
かなりフォアステイが張ってきた。
バックステイは全くのフリーにしてあったのだが、たるみが無くなった。
効果は今度の日曜に行われるTYC第8戦で実際に帆走らせて確かめる。
それでダメなら奥の手を使う。奥の手と言うと聞こえが悪いが、何もルール違反やマナー違反を犯してまでするというのではない。船体やスパー、艤装等には一切手を触れない。ボトムにも何も塗らない。
奥の手だからここで言ってしまうと奥の手ではなくなる。ただ昔のオリンピッククラスの選手は殆どがレース前にこの処置を行ったと、僕はある高名な選手に教えてもらった。
過去に一度だけこの奥の手を使った事がある。去年まで乗っていた東京ベイキャロルにである。
それまでのキャロルはそれなりに帆走っていたが、どうもいまひとつ納得できないでいた。
それで一昨年のシーズン前にこの処置を施した。
そのせいかどうかわからないが見違えるように帆走るようになり、その年はほぼ全レースをトップで終え、最小失点で年間総合優勝を手にした。
ステラもこのまま走りに精彩がなければ施こすつもりである。
TBCの時にトラブルの出たスピンハリヤードも新品に入れ替えた。
明日には全日本に備えて上架をする。ボトムの磨きやマストトップのウィンデックスを取り替える。
そして日曜のTYCレースにはセイルメーカーの社長自ら乗ってセイルの最終チェックをする。
できることは全てやり全日本に挑みたい。
ステラのTCCの結論は未だ出てない。このままのレーティングでは入賞することさえも難しいが、江ノ島の同型艇の「ピーナッツ」や「チェントロ」と帆走り比べが出来るだけでも意義がある。クルーと話し合った結果、全日本には参加することに決めた。
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# by teamstella | 2009-09-09 19:37