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課題の残ったベイサイドマリーナオープンレース

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128艇の参加を集めて東京湾最大のビッグフリートレースとなった「第13回横浜ベイサイドマリーナオープンヨットレース」。
TYCレース二連勝の勢いで気負い込んだがそうはうまく行かなかった。

当日は朝から4~5m/sの良い風。ゲストバースに舫い艤装を開始。
リコールナンバーもつけて準備万端。出航を待つだけとなった。
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レースは上・下1.6マイルのオリンピックコース。
風はスタートの時には7~8m/sまで上がり、一面白波に。ヘッドセイルをNo3にするか悩んだが寸前でヘビージェノアを選択。

ラインもほぼイーブンだったのでスタート後のタクティクスを考え、本部船寄りから出る。
スタートは決して悪くなかった。いや、むしろリコールを心配するほどの飛び出しだった。本部船寄りから出たフリートの中ではトップをキープ。後続を10艇身以上は離した。

暫くすると下振れしたので直ぐにポートに返す。
これも全く余裕で楽々スターボーの艇団の前を切って行けた。
波に叩かれる事もなくスムーズに滑っているように感じたが、どうもヒールが激しい。
それを押さえようとハンドリングするとメインのラフに裏風が入ってしまい艇速が落ちる。
やはり5m以上の風では帆走りがぎこちない。

それでも、この段階では手応えもあった。コース選択を間違えさえしなければトップで行けるパターンと感じていた。
しかし、そろそろ寄せていこうとスターボーに返してみると前をY23の2艇が横切って行く。

その姿を見ると全く艇の帆走姿勢が違う。Y23ではブローが入っても挙動が乱れる事もなく加速する。
我々の船は加速する代わりにヒールしてしてしまう。それを避けようとちょっとでもラフすると加速が鈍る。
その繰り返しでどんどん離されてしまうのだ。

しかも悪い事に上マークを回航しようとアプローチに入ったところ、先にスタートしたクラスの大型艇がポートでマークにへばり付いていた。
「スターボー!」の声を掛けてもどうしようも出来ないみたいだ。
すると突然ポートのまま前に進み出した。
そのままラウンディングに入ってしまうと激突してしまう。仕方なくスターンを回らざる得なかった。

その為マークをかわす事が出来ず、ジャイブして再度マークにアプローチしたが、後から艇団が押し寄せそれらをかわしながらの回航で大きくロス。

これでトップ2艇に一気に遅れて挽回不可能に。

それでも気を取り直しニ上のレグに入るが艇を思うようにハンドリングできない。分かり易く言えばギッコンバッタンの繰り返し。全く帆走っている感じがしない

フィニュッシュレグの3上りに入ると風も落ちて5m以下に。こうなると見違えるように艇が扱いやすくなる。

何とかフィニュッシュするが、結局修正では無念の5位となった。

まぁオープンクラスBの53艇中、9艇と一番参加の多かったY25-MLの中ではトップだったが、軽風域でのパフォーマンスを考えると強風域ので課題が残った。

優勝はYBMの「SPRAY」(Y23-Ⅱ)、2位はTYC同僚艇の「イーグルⅠ世」(Y23-Ⅱ)。やはり吹くとY23が圧倒的に速い。
特にYBMのSPRAYは軽排水スポーツボートに似たある特有の挙動を示す。その動きから同じ23-ⅡのイーグルⅠ世と比べて格段に軽い気がする。
僕はY23(キャロル)、Y23‐Ⅱ(アルファⅠ)、Y23-Ⅲ(アルファⅡ)と3艇を乗り継ぎ、それぞれレース艇に仕上げてきたのでY23は熟知しているつもりだが、SPRAYの艇の動きはこれまで僕が知っているY23-Ⅱにはないものだ。

話は変わるが、実は前半の上りでダクロン&ファーラーのY25-MLに前を切られた。完全にクルージング仕様の姿に思わず目を疑ったが、その帆走にちょっとヒントをもらった。

夢の島に戻り次第、強風対策の艤装をするつもりだ。

◎オープンクラスBリザルト
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by teamstella | 2010-10-24 03:08 | レース