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スバルザカップ 奮闘記

●日時:2009/07/11 
●スタート:09:00
●コース:東京ディズニーシー沖 長沢ポイント~海ほたる~長沢ポイント 約20マイルショートディスタンス
●風向、風速:NE~NNE~ENE~NE、2m/s~4m/s


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84艇一斉スタートの約20マイルのショートディスタンス。潮は中潮の引きである。引きいっぱいが13時15分との予報。恐らくフィニュッシュまで引き潮の中での戦いになる。
スタートラインは海ほたる橋脚に対し平行に引いてある。この風向だと左やや後ろから風を受けてのポートスタートになる。
エンドか・・・本部船か・・・
エンドは千葉寄り、本部船は東京寄り。風は南に振れるとの予報。潮は引き潮。
風向ならば千葉寄りのアウター。潮で判断するならば押し潮になる東京寄り。
悩んだが空いている真ん中から出ることにした。
84艇が一斉に並ぶ1Km近いスタートライン。本部船のフォーンやフラッグは一切確認できない。事前にあわせておいた時計で判断してスタートした。

●スタート~海ほたる

全艇波乱もなく綺麗にポートでスタートする。周りを見るとスピンを揚げている艇はいない。
そのままジブ&メインで進む。風は2m/s~3m/s程度といったところか。
暫くするとちらほらジェネカーやスピンを揚げだす艇が増え始めた。
角度的にはスピンではぎりぎりいっぱいと云うところだろうか。特に我々のスピンはオールパーパスではない。ソーセージコース用に作った真ラン用のデザインだ。余計にきつい。

トリマーと相談するが、揚げましょうという判断。
直ぐにホイスト。やはり角度がきつくてスピンにうまく風が孕まず、なかなか艇速に乗れない。
ともかく周りの艇に着いていくのがやっと。
軽風域の特徴でパフとラルが交互に入れ替わる。それに伴い一進一退の繰り返し。

それでも何とか海ほたるの橋脚ゲートにまで進んだ。
この辺りになると東京寄りを進んだ艇と千葉寄りを進んだ艇とではっきりと差が出始める。
橋脚付近の複雑な潮の流れで東京寄りから進んだ艇のが最終的に速い。

我々は中間地点を進んだため良くも悪くもなくといった状況での回航だ。

■海ほたる~フィニュッシュ

先頭グループのクラスⅠの大型艇はフリートが形成されず、それぞれ等間隔の差で遥か先を帆走って行く。
ちょうど我々の順位ぐらいのところでフリートが形成され始めた。
海ほたるを回航し終えるこの時点では、我々がそのフリートの先頭集団にいた。

海ほたる回航後は千葉寄りの海面を選択するつもりだった。
過去、同じコースで何度となくレースをしたが、記憶のある限り東京寄りが有利だったことは一度もない。
東京湾の特徴ある潮の流れやローカルウィンドのため、潮の満ち干に関係なく湾奥に進む場合は千葉寄りが有利になる。

3年前、同じコースでミニトン・スモールボート全日本選手権が行われた。その時、我々は東大海洋研究所から東京湾の海流を調べた資料を取り寄せ徹底的に解析した。
その結果、東京湾は海ではなく河だと知った。潮流も干満に関係なく一定方向に流れている箇所が存在する。
地形的な特徴もあり北上する場合は千葉寄りに沿っていったほうが速いことが分かった。

だから、これまでもそうしたように海ほたるを越えて直ぐに千葉寄りに進んだ。
なのに何を思ったか途中でタックを返し、東京寄りに向かってしまった。いまだに何故そうしたのか思い出せない。とにかく東京側に進んでしまった。

これで全てが終わってしまった。ハッと気がつき千葉寄りに返し始めた時には後続にごっそり抜かれ、取り返しのつかない位置まで落ちていた。
スルリと優勝の二文字が滑り落ちた瞬間である。
ここ何ヶ月、このために準備してきた我々のスバルザカップもこれで終わってしまった。


●総括

やはり一言でいえば「レースは何があるか分からない」。
前週に横浜市長杯で優勝をして艇のチューニングもほぼ完成の域に達したと思った。
上り角も艇速も改善された。しかし勝てなかったのである。
不利なフリーでの帆走りを何とかしのぎ、得意な上りでのレグでまさかの大失敗。

痛恨のレースをしてしまった。もう一度初心に帰ってレースに取り組むしかない。

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by teamstella | 2009-07-17 11:01