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ヨットレースの意義

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ヨットを楽しむ方には俗に言うブルーウォーター派とレース派とに大別できる。だからといって操船方法が変わるのかと言えば全くそんなことはない。どちらもやることは同じである。
恐らくレース派に所属する人たちは殆どがジュニアからヨットを始めた方や、学生時代に運動部に所属してヨットを覚えた方が多いのではないだろうか。このような方は例外なくレースで速く帆走ることを叩き込まれる。

一方、社会人になってからディンギーやクルーザーを始めた方は、民間クラブやスクールなどで帆走技術を習得することが多い。速く帆走らせるというよりは基本操作や安全に重きを置いた教習になってしまう。時間的制限や生活環境などから必然的にブルーウォーターと呼ばれるクルージングだけを目的とする方が多くなる。こういう方々はレースというものには往々にして近寄らない。
理由は様々だろう。体育会のような規律関係が苦手だと言う方もいれば、人と争うのは嫌だ、まして競争なんてもってのほかと感じる人もいる。またヨットの速さで優劣を付けて、何になるのだと思う人もいるだろう。漠然とレース派は技巧的で近寄りがたいと感じてる人がいるかもしれない。

では何のためにレースをするのかと言えば、これは間違いなく危険な状況に対応できる技術や、回避できる力を身に付けるためである。決して優越感や、自己顕示欲を満足させる為ではない。
レースには2種類のレース方法が存在する。ひとつはブイなどを設置して決められたコースを回るブイレースという方法と、オーシャンレースのように、出発地点と到着地点を決めて昼夜問わず走るレースである。
特にブイレースではヨットを操船する上で身に付けなければならない帆走方法、帆走技術を必ず使用しなければコースを回れない。クローズホールド、タッキング、ランニング、ジャイビングなどを駆使しながらより速くブイを回る。だから否が応でもこれらの技術は自然と身体に叩き込まれる。
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ヨットレースは同じ海況や状況で行われることはない。風向きや強さ、潮の流れや気温、水温、気圧など、似たような場合があっても全て違う。
だからこそ、どんな状況にも対応できるだけの技術と判断力が求められる。
それはクルージングで海に出た時にも通じる。自然は一人だからといって容赦はしない。突然命を賭す場面へ豹変する。そんな時も自分だけの力で立ち向かわなければならない。偶然乗せたゲストは何の役にも立たない。
ヨットレースはうってつけの訓練の場所になる。荒れた海面になってサバイバルな様相を呈してもレスキューがきちんと見守ってくれる。何より近くに仲間がいてくれる。危険な状況になればレースを投げ打ってでも助けに来てくれる。だから万々が一の状態になったとしても命と引き換えでなくて済む。
よく言われる言葉に『10回の練習よりも1回のレース』と言うのがある。レースでは繰り返し同じ動作をする。しかもみんな真剣である。その習熟度は10回の練習以上のものがある。当然技術の上達も早い。
単独で海に出ることの多いブルーウォーター派の人こそレースに出て欲しい。
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レースに参加したことがない皆さん、また臆している方々、勇気をもって是非参加してほしい。ヨットレーサーは口は悪いが心持はみんな好い人間ばかりである。
丁度いいレースがある。7月11日に行われるスバルザカップYachtRace2009
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by teamstella | 2009-06-08 10:37