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病理組織検査結果

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内視鏡で見つけた癌と思しき組織片を採取し、確定診断するために俗に言う「生検」に出していた。正式には「病理組織検査」と呼ぶ。
これがその結果報告書だ。
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「Rectal cancer suspected」とは直腸がん検査を意味する。
「#1~3 Adenocarcinoma Group5」は病巣部分から採取した1から3までの組織全てが腺癌と認められる。
「Rectum 粘膜筋板(+)」とは直腸の粘膜筋板に腺癌があり、直腸がんと確定されたことを意味する。
まぁ要約するとこういうことだ。

同時に各種受けた検査結果を診断しながら治療方針をどうするか話し合った。
注腸検査のX線画像を見ると大腸がん特有の腸管狭窄がハッキリと写っていた。「アップルコアサイン」と言われる、医学書には必ず載っている大腸癌の典型症状だ。林檎の芯のように見える事からこう言われる。

問題はその場所だった。癌の病巣部分が肛門から予想以上に近かったのだ。しかも周辺のリンパ節が結構腫れている。そこへの転移があると考えていい状態だ。そのため6箇所あるリンパ節は全て隔清、つまり切除することになった。
幸いなことにこの癌が元になっての他の臓器への遠隔転移は今のところ大丈夫なようだ。
癌のステージとしては3b~4。ぎりぎり予後の延命率は確保されるステージだ。

これで開腹手術が決定した。
へその下20cmを切開、大腸を引っ張り出し病変部がある直腸を肛門側と大腸側で切断し摘出する。
その後、S状結腸側の大腸を引っ張りながら肛門側の大腸と縫い合わせる。
問題になるのが癌の発生場所が肛門に近い為、縫合マージンが取り難い。うまく縫わないと縫合不全により便が漏れたりするする。そうなるとリ・オペと言われる再手術になり、格段に予後が悪くなる。
今は機械縫合なのでしっかり縫えると思うが、それでも執刀医は結構緊張するはず。
お願いしてあることは一つだけ。
もし開けて人工肛門を着けなければならないような病態なら、そのまま閉じて欲しいと頼んだ。
QOLを大切に生きていたいからだ。

手術は来月のスバルザカップを終えてからにしてもらった。今更1ヶ月待ったところでどうって事はない。

それでまでは去年優勝したYYCの「横浜市長杯」にも出るし、TYC第6戦も出る。もちろんスバルザカップにもエントリーしてる。

これで思い残すことなく手術を受けられる。

by teamstella | 2010-06-26 18:24 | 健康