人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Tokyo's Cup 2011

Tokyp'sCupのレース実行役員に加わる事になった。
Tokyo\'s Cup 2011_f0206762_11131290.jpg

その会議が帝国ホテルの会議室で行われた。
Tokyo\'s Cup 2011_f0206762_5505879.jpg

今年は第20回の記念レース。多くの方にレースに参加して頂こうとロゴやイメージカラーを統一してWebなども活用して広く告知する事になった。

そんな折、このレースで授与される「東京都知事杯」の大先輩のある記事を目にした。
ヨットマンとしていたく感動する内容で、Tokyo'sCupが何故必要かよく分かった気がした。
長文だが是非読んで頂きたい。



石原慎太郎 仮装と虚妄の青春
2011.2.7 03:02

 最近ただの海での船遊びではどうにも飽き足らずオーシャンレースに復帰したが、以前と異なって意に染まぬことが多い。何より島から島を回る、いわゆる島レースが少なくなってしまい、近くの海でマークを打ってのデイレースがほとんどになってしまった。

 かつて日本外洋帆走協会で理事をしていた頃創設した沖縄から本土への、あるいは私が会長になって始めた小笠原からの長距離レースは参加艇が皆無で実施出来ない。数年前久し振りに沖縄レースへのエントリーが三艇あると聞いて、私もぼろ船を駆って出場しようとしていたら他艇はすべてキャンセルとなってしまった。訳を質してみたら全て若いクルーが集まらぬということ。天候にもよるがあの難所続きのトカラ列島で時化に出会ったら、最年少六十歳のクルーではとてもフォアデッキの仕事は務まらない。

 日本の近海は世界でも最も変化の激しい故にも危険な海だが、故にもつきせぬ魅力がある。島によって突然変わる風向き、島周辺の激しい海流等々、いくら測量計器がすすんでも人間には不可知な自然の変化は、いくら計算しつくしてみてもそんな条理も所詮自然には通用しないということを知らしめてくれる。それは人生への自覚にも通じる得がたい教訓ともなるのに、若い連中はそれを嫌う。

 オリンピックの招致に奔走している間、IOCのロゲ会長と何度か懇談したが彼もまたオーシャンレーサーで、日本のクルー事情について話したら、ヨーロッパもまた同じ悩みを抱えていると。どうしてこんなことになったのだろうかと慨嘆したら彼が、それは三つのスクリーンのせいだよといったものだった。曰くに携帯電話、パーソナルコンピューター、そしてテレビのもたらした害悪だと。ケイタイとパソコンは最も現代的、最も便利な文明の所産だが、それがその便宜性の故にそれを作り出した人間たちの生活を大きく規制していることは否めない。ある意味では人間の資質を大きく変えつつもある。文明の所産が人間の資質に影響を与えているということに当の人間たちが鈍感なことを、社会心理学者はカルチュラルラグ(文化遅滞)というが、それは下手をすると社会崩壊にも通じかねないとも。

 ケイタイやパソコンがもたらす過大な情報は、果たして個々人にとっての必要量なのだろうか。若者たちは貪欲にそれを摂取しているとしても、その分析や評価をはたして自分自身が行い得ているのだろうか。ケイタイがもたらす広範囲の他との接触が、果たして人間同士の本当の連帯になり得るのだろうか。

                   ◇

 情報の分析や評価を結局また情報にまかせてしまうなら、それらの情報は身体性を付与されているとはいえず真の教養とはなり得まい。真の教養にもなり得ぬ情報への埋没は結局知識の虚妄でしかなく、教養や引いては体験の幻覚をしか育てはしない。それは結局メディア・リテラシーの問題なのだが、それへの反省は一向に見られないが、当節の若者の何とはない自信の無さは実はそれを暗示しているのかも知れない。

 いい換えれば彼等の実体験の乏しさであって、情報の作る虚妄にすがって勘違いや思い違いを恐れて避け、挫折を体験しないで過ごそうとする生きざまは結局ひ弱な人間をしか作りはしない。

 ヨットのレースにかまけていえば、現代の先端技術に依る諸々の機器を駆使しヨットをいかに合理的に走らせているつもりでも、そんなやり口は外の荒海の時化の中では通用せずすっ飛んでしまうのに、機器にかまけて彼等は海を熟知し海をこなしていると自惚(うぬぼ)れかねないが、それはただの虚妄でしかありはしない。

 昨年の夏の一番のにぎわいの五ケ所湾からのレースでそれをつぶさに体験させられた。酷暑の中微風の遠州灘で沖合で行き来し変化する潮の流れや微妙な風の動きを、私自身は一向に無知ないろいろな計器で計って気にし、彼方の陸地には巨(おお)きな積乱雲が立ち上がっていて、それが陸地の高い気温を証しているのに気配りせず、陸に近づけば当然水温と陸の気温との差の間に風が起きるという大気の大きな動きの原理に気づかずかたくなに沖のコースに固執して試合に敗れるという有様は、パソコンの与える情報に縛られ身動き出来ずに、下界で通用せぬ若者を表象していたと思う。

 思い違い、勘違いは青春の特性であって、それこそが青春をふくらませ彩ってくるのに、それを恐れて激しい恋愛もせず、身のほどを心得すぎて飛躍もせず、他者との横並びに安住する若者には将来の人生が開けるはずはないし、そうした若者ばかりの社会にも未来は開けはしない。人生にはハザードが満ち満ちているのに、それを超えるという危険を試みない若者たちに新しい発想も浮かばず、新しい獲得もありはしまい。

 これだけ膾炙(かいしゃ)した文明の便宜性を遮断するなどということは不可能に違いないが、便宜な文明が与える情報による仮装と虚妄から未来ある若者たちを解放し、彼等の知識や体験に身体性を付与するために、我々は何をしなくてはならぬかを本気で考えなくてはなるまい。

# by teamstella | 2011-02-14 06:00 | レース

new thing

船舶検査がちょっとしたミスで受からなかったせいもあったかもしれない。
そのミスは明らかにイージーミス。反省すべきも見るものがない。
こんな時はひたすら物欲に走り、落ち込んだ気分を一新させる。
使い慣れたノートPCを替えた。
new thing_f0206762_743112.jpg

VISTAの立ち上がりの重いことも気になっていたし、Windows7の初期のバグもかなり改善されたと聞く。ちょうどいい機会になった。
家電量販店でパッと目についたものを衝動買い。久々の国産PCにした。
new thing_f0206762_765392.jpg

これまでのVistaマシンと比べかなりのHiSpecになった。
new thing_f0206762_78534.jpg

ただ余りに横長の15.6型ワイドの液晶画面はちょっと違和感を感じる。それもすぐ慣れると思うのだが。。。

ついでに長く愛用してたCanonのコンデジも変えた。
PENTAX SR 1400万画素に光学10倍ズーム。
new thing_f0206762_715136.jpg

「go newly entirely!」

# by teamstella | 2011-02-13 07:22 | 一般

Stella★定期検査

雪混じりの雨の中、ステラの船検立会いの為にハーバーに向かった。
Stella★定期検査_f0206762_20324976.jpg

ゲストバースの前を水鳥の大集団が泳いでいた。
Stella★定期検査_f0206762_20344026.jpg

船に着いてまずはエンジンを架けて暖機運転。排水も全く問題ない。
Stella★定期検査_f0206762_2040260.jpg

マスト等、両舷灯も点灯を確認してからエンジンを切る。
室内に戻り規定数のライフジャケットをソファに並べた。
Stella★定期検査_f0206762_20364560.jpg

その他の船検備品も机に並べ準備完了。小型船舶機構の係員を待つ。
Stella★定期検査_f0206762_20382927.jpg

直ぐに
「いやぁ~~寒いですね~」
と言いながら係員到着。
「セイルの量すごいですね」
「僕もレースに出ていたんですよ」
なかなかフレンドリーな係員。
まずはライフジャケットを数え、黒球や信号紅炎を確かめる。
「ではエンジン架けてください」
「航海灯のチェックをさせてください」
「問題ありませんね。ではエンジン見せてください」
「2GMのエンジン綺麗ですね。手入れも十分行き渡っていますね」
「ビルジポンプの場所を確認させてください」
等とそれぞれ係船設備、救命設備、消防設備、排水設備、航海用具全ての検査が終了。

これで問題なく終わったと思ったが最後にちょっとした不備があり再検査に。

寒さが一段と身に染みた帰り道だった。

# by teamstella | 2011-02-09 21:08 | レース

今年二度目の練習

やっと寒さも和らいだ2月最初の日曜日、今年二度目の練習を行った。
今年二度目の練習_f0206762_22462070.jpg

前日に、ヨットや山の美しい写真で人気のブログ「それもいいよね」のKAZ氏から突然連絡があり、急遽同乗してもらうことになった。

使いこなされたプーマの「ラフ」を履いてKAZ氏が現れた。
僕も一時は購入しようとショップまで行ったが、サイズがなくて諦めたデュバリーと双璧のハイエンドマリンブーツだ。
今年二度目の練習_f0206762_22511782.jpg

大急ぎで準備を済ませ、直ぐに出航。セイルを揚げる。

今日は各セイルの確認を重点的に行う。
メインは問題なくシェイプも綺麗だ。さすがカーボン3D。
今年二度目の練習_f0206762_22551739.jpg

リーチリボンも上二本がストール、下二本が綺麗に流れる理想の形。
今年二度目の練習_f0206762_22565662.jpg

それに比べヘッドセイルは課題が残る。
ご覧のように上のドラフトテープのリーチ側が歪む。
ジブトラックを何度か調整しているうちに滑らかなカーブが出るようになったのだが、未だ完璧ではない。
今年二度目の練習_f0206762_22595386.jpg

そうこうしているうちに風が無くなり午後1時に練習は終了。

帰港して水曜日の定期検査の準備をする事にした。

# by teamstella | 2011-02-06 23:01 | レース

牛鍋発祥の店「荒井屋」

明治創業の老舗、牛鍋「荒井屋」。
牛鍋はすき焼きの元になったと言われている。
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_21513019.jpg

また裏番長が熱にうなされた様に「肉!肉!」とノタマウので治療の為と連れて行った。
店内には賀正の〆縄飾り。
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_2110011.jpg

暖簾は「牛」の文字。
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_2111185.jpg

箸袋には牛鍋のロゴ
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_21142410.jpg

席に着くと直ぐに牛鍋が運ばれてきた。
鍋の半分以上が肉で占める。焼き豆腐、長ネギ、白たきなど具材はほぼすき焼き。溶き卵に漬けて食べるのも全く同じだ。
割り下も甘く、すき焼きそのものの味。
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_21153667.jpg

口の中で溶けてしまうような柔らかい霜降りのお肉。
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_21185458.jpg

裏番長は、術後余り食べられなくなった僕の分まで我を忘れたようにがっついていた。

その後、横浜BayQuarter に席を移しコーヒータイム。
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_2127946.jpg

「海が見えるところは何故か気持ちが落ち着くよ」
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_21294780.jpg

「僕はちょっと翳のある哀愁を漂わせるヨットマンになりたいな・・・」
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_21415777.jpg

「貴方バカじゃないの!何が哀愁よ。死臭が漂っているわよ!」
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_2137303.jpg

「どうせ理解されない孤高のセイラーさ」
牛鍋発祥の店「荒井屋」_f0206762_9554193.jpg

「孤高?お香の間違いでしょ!」

今年も前途多難だ・・・・・・・

*【孤高】俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。また、そのさま。

# by teamstella | 2011-01-10 21:48 | 一般