練習も本格的に。

クルーTの強い希望により急きょ練習をすることになった2月最終の日曜日。
来月からのレースシーズンが始まると日程がぎっしり詰まっているので、この日を逃すとほぼ練習する機会はなくなってしまう。

早々海に出ると「東京ゲートブリッジ」の中央部分の架設が始まっていた。いよいよ完成だ。
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予定ではもっと早く完成する予定だったが、中央部のトラスト桁という部分を大阪から曳航して運搬する際、波浪により想定以上の衝撃が加わわり、鉄骨が割れたり変形したので修理に時間がかかったためという。
それにしても巨大なクレーンだ。
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その脇をかすめる様に羽田に着陸するジェット機が飛ぶ。何ともシュールな大都会の光景。
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練習は強風の予想に反して2~3m/s程度の最適な風。主にジャイブ時の各ポジションの連携や段取りなどを重点的に行った。

ハーバーバックしてからは船内に地デジTVの取り付け。レースでビデオ録画したものを直ぐに観られるようにするためでもある。
ちょうどこの日行われた「東京マラソン」の中継が綺麗に映し出されていた。
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ヘッドセイルもウルマンセイルに発注済みだが、頼んだセイルパターンはアメリカの本社でしか縫製できないので、時間がかかるという。
そのためシェイクダウンができるのは4月中旬頃になってしまう。
TYCレースや横浜ミドルミーティングには間に合わないが致し方ない。

後は3月27日のTYC第一戦に向けて船底を行うのみだ。
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# by teamstella | 2011-02-28 04:35 | レース

TYC冬季練習会 運営。そしてオリンピックセイラー大集結

二回目の「TYC2011 冬季練習会」の運営を行った。
三月の本番へ向けての実践形式の練習レース。
風も朝から適度に吹いて絶好の日和となった。

今日の本部船の「アズール」
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キャビンは暖房もしっかり効いて快適そのもの。
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大エンサイン旗もしっかりロッドに掲げる。
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マークボートの「キャサリン」。こちらにはクルーのTが乗る。
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朝、運営機材をボートへ積み込み作業をしていたらスーツ姿の一群が歩いてきた。
なんだろな、と見たらその中にソウルオリンピックのレーザー代表の佐々木共之がいた。

「おお!佐々木何してるんだよ」
声を掛けると向うもびっくりした様子で
「ああ、市川さん。何してるんですか?」
同じ言葉の繰り返し。

聞けば夢の島の会議室で今年度のオリンピックに向けて、ナショナルチームの強化の話し合いが行われるので主だった人間が集まるのだという。よく見ると470の中村健二などナショナルコーチの面々だった。

「会議やジュニアーの強化で船も全く乗れていないんですよ~。乗りたいですよぉ~~」
「僕も今日は来月から始まるシリーズレースの練習会の運営だよ。お互い大変だなぁ。」

お互いの境遇を慰め合いながらしばし歓談の後、別れてアトリウムに行くと
自動販売機の前にはやはり北京オリンピックのレーザー代表の飯島洋一がコーヒーを買っていた。
彼が中学生の時に国体種目のシーホッパーを教えた。

すると後ろから
「おい!市川!何してるんだ!」
だみ声の聞き覚えのある声。
「ああ小山さん。今日は会議ですって?」
東京都連の総監督でJSAFの理事だ。僕を東京都の国体の監督に引き入れた張本人。

「今日は佐賀からも重鎮が来ているんだよ」
なんと松山和興さんが横にいた。いまや日本のヨット界を代表する指導者だ。北京オリンピックの監督も務めた。
約25年ぶりの再会。日本中のレース会場でよく一緒に闘わせてもらった。北海道の江差で行われたプレ国体で一度だけ勝たせてもらったことがあるが、それ以外はすべて負けた。

「松山さん、覚えていますか?」
サングラスをとると
「おお久しぶりやないか。いまクルーザー乗っとるのか」
と相変わらずのひょうひょうとした口ぶり
「松山さんお痩せになりましたね」
「そうなんよ、若いもんにみんな吸い取られてゆくけんね。代わりにこの小山さんが太っていくわいな。がはははは」

ひょいと横を見ると髪を後ろに丸くとめた長身のがっしりした人が階段を登って行った。雰囲気は野武士そのもの。
ヨットの神様、小松一憲さんだった。初めてレースを始めた頃、この人に徹底的に指導を受けた。そのでかいこぶしで何度叩かれたか。
後ろに、オリンピックのヨット競技で日本に初めて銀メダルをもたらした重由美子もいる。

日本の歴代のオリンピックセイラーオールスター。

ちょっとディンギー時代を懐かしく感じた出来事だった。
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# by teamstella | 2011-02-21 06:16 | レース

Tokyo's Cup 2011

Tokyp'sCupのレース実行役員に加わる事になった。
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その会議が帝国ホテルの会議室で行われた。
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今年は第20回の記念レース。多くの方にレースに参加して頂こうとロゴやイメージカラーを統一してWebなども活用して広く告知する事になった。

そんな折、このレースで授与される「東京都知事杯」の大先輩のある記事を目にした。
ヨットマンとしていたく感動する内容で、Tokyo'sCupが何故必要かよく分かった気がした。
長文だが是非読んで頂きたい。



石原慎太郎 仮装と虚妄の青春
2011.2.7 03:02

 最近ただの海での船遊びではどうにも飽き足らずオーシャンレースに復帰したが、以前と異なって意に染まぬことが多い。何より島から島を回る、いわゆる島レースが少なくなってしまい、近くの海でマークを打ってのデイレースがほとんどになってしまった。

 かつて日本外洋帆走協会で理事をしていた頃創設した沖縄から本土への、あるいは私が会長になって始めた小笠原からの長距離レースは参加艇が皆無で実施出来ない。数年前久し振りに沖縄レースへのエントリーが三艇あると聞いて、私もぼろ船を駆って出場しようとしていたら他艇はすべてキャンセルとなってしまった。訳を質してみたら全て若いクルーが集まらぬということ。天候にもよるがあの難所続きのトカラ列島で時化に出会ったら、最年少六十歳のクルーではとてもフォアデッキの仕事は務まらない。

 日本の近海は世界でも最も変化の激しい故にも危険な海だが、故にもつきせぬ魅力がある。島によって突然変わる風向き、島周辺の激しい海流等々、いくら測量計器がすすんでも人間には不可知な自然の変化は、いくら計算しつくしてみてもそんな条理も所詮自然には通用しないということを知らしめてくれる。それは人生への自覚にも通じる得がたい教訓ともなるのに、若い連中はそれを嫌う。

 オリンピックの招致に奔走している間、IOCのロゲ会長と何度か懇談したが彼もまたオーシャンレーサーで、日本のクルー事情について話したら、ヨーロッパもまた同じ悩みを抱えていると。どうしてこんなことになったのだろうかと慨嘆したら彼が、それは三つのスクリーンのせいだよといったものだった。曰くに携帯電話、パーソナルコンピューター、そしてテレビのもたらした害悪だと。ケイタイとパソコンは最も現代的、最も便利な文明の所産だが、それがその便宜性の故にそれを作り出した人間たちの生活を大きく規制していることは否めない。ある意味では人間の資質を大きく変えつつもある。文明の所産が人間の資質に影響を与えているということに当の人間たちが鈍感なことを、社会心理学者はカルチュラルラグ(文化遅滞)というが、それは下手をすると社会崩壊にも通じかねないとも。

 ケイタイやパソコンがもたらす過大な情報は、果たして個々人にとっての必要量なのだろうか。若者たちは貪欲にそれを摂取しているとしても、その分析や評価をはたして自分自身が行い得ているのだろうか。ケイタイがもたらす広範囲の他との接触が、果たして人間同士の本当の連帯になり得るのだろうか。

                   ◇

 情報の分析や評価を結局また情報にまかせてしまうなら、それらの情報は身体性を付与されているとはいえず真の教養とはなり得まい。真の教養にもなり得ぬ情報への埋没は結局知識の虚妄でしかなく、教養や引いては体験の幻覚をしか育てはしない。それは結局メディア・リテラシーの問題なのだが、それへの反省は一向に見られないが、当節の若者の何とはない自信の無さは実はそれを暗示しているのかも知れない。

 いい換えれば彼等の実体験の乏しさであって、情報の作る虚妄にすがって勘違いや思い違いを恐れて避け、挫折を体験しないで過ごそうとする生きざまは結局ひ弱な人間をしか作りはしない。

 ヨットのレースにかまけていえば、現代の先端技術に依る諸々の機器を駆使しヨットをいかに合理的に走らせているつもりでも、そんなやり口は外の荒海の時化の中では通用せずすっ飛んでしまうのに、機器にかまけて彼等は海を熟知し海をこなしていると自惚(うぬぼ)れかねないが、それはただの虚妄でしかありはしない。

 昨年の夏の一番のにぎわいの五ケ所湾からのレースでそれをつぶさに体験させられた。酷暑の中微風の遠州灘で沖合で行き来し変化する潮の流れや微妙な風の動きを、私自身は一向に無知ないろいろな計器で計って気にし、彼方の陸地には巨(おお)きな積乱雲が立ち上がっていて、それが陸地の高い気温を証しているのに気配りせず、陸に近づけば当然水温と陸の気温との差の間に風が起きるという大気の大きな動きの原理に気づかずかたくなに沖のコースに固執して試合に敗れるという有様は、パソコンの与える情報に縛られ身動き出来ずに、下界で通用せぬ若者を表象していたと思う。

 思い違い、勘違いは青春の特性であって、それこそが青春をふくらませ彩ってくるのに、それを恐れて激しい恋愛もせず、身のほどを心得すぎて飛躍もせず、他者との横並びに安住する若者には将来の人生が開けるはずはないし、そうした若者ばかりの社会にも未来は開けはしない。人生にはハザードが満ち満ちているのに、それを超えるという危険を試みない若者たちに新しい発想も浮かばず、新しい獲得もありはしまい。

 これだけ膾炙(かいしゃ)した文明の便宜性を遮断するなどということは不可能に違いないが、便宜な文明が与える情報による仮装と虚妄から未来ある若者たちを解放し、彼等の知識や体験に身体性を付与するために、我々は何をしなくてはならぬかを本気で考えなくてはなるまい。
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# by teamstella | 2011-02-14 06:00 | レース

new thing

船舶検査がちょっとしたミスで受からなかったせいもあったかもしれない。
そのミスは明らかにイージーミス。反省すべきも見るものがない。
こんな時はひたすら物欲に走り、落ち込んだ気分を一新させる。
使い慣れたノートPCを替えた。
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VISTAの立ち上がりの重いことも気になっていたし、Windows7の初期のバグもかなり改善されたと聞く。ちょうどいい機会になった。
家電量販店でパッと目についたものを衝動買い。久々の国産PCにした。
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これまでのVistaマシンと比べかなりのHiSpecになった。
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ただ余りに横長の15.6型ワイドの液晶画面はちょっと違和感を感じる。それもすぐ慣れると思うのだが。。。

ついでに長く愛用してたCanonのコンデジも変えた。
PENTAX SR 1400万画素に光学10倍ズーム。
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「go newly entirely!」
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# by teamstella | 2011-02-13 07:22 | 一般

Stella★定期検査

雪混じりの雨の中、ステラの船検立会いの為にハーバーに向かった。
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ゲストバースの前を水鳥の大集団が泳いでいた。
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船に着いてまずはエンジンを架けて暖機運転。排水も全く問題ない。
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マスト等、両舷灯も点灯を確認してからエンジンを切る。
室内に戻り規定数のライフジャケットをソファに並べた。
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その他の船検備品も机に並べ準備完了。小型船舶機構の係員を待つ。
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直ぐに
「いやぁ~~寒いですね~」
と言いながら係員到着。
「セイルの量すごいですね」
「僕もレースに出ていたんですよ」
なかなかフレンドリーな係員。
まずはライフジャケットを数え、黒球や信号紅炎を確かめる。
「ではエンジン架けてください」
「航海灯のチェックをさせてください」
「問題ありませんね。ではエンジン見せてください」
「2GMのエンジン綺麗ですね。手入れも十分行き渡っていますね」
「ビルジポンプの場所を確認させてください」
等とそれぞれ係船設備、救命設備、消防設備、排水設備、航海用具全ての検査が終了。

これで問題なく終わったと思ったが最後にちょっとした不備があり再検査に。

寒さが一段と身に染みた帰り道だった。
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# by teamstella | 2011-02-09 21:08 | レース

今年二度目の練習

やっと寒さも和らいだ2月最初の日曜日、今年二度目の練習を行った。
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前日に、ヨットや山の美しい写真で人気のブログ「それもいいよね」のKAZ氏から突然連絡があり、急遽同乗してもらうことになった。

使いこなされたプーマの「ラフ」を履いてKAZ氏が現れた。
僕も一時は購入しようとショップまで行ったが、サイズがなくて諦めたデュバリーと双璧のハイエンドマリンブーツだ。
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大急ぎで準備を済ませ、直ぐに出航。セイルを揚げる。

今日は各セイルの確認を重点的に行う。
メインは問題なくシェイプも綺麗だ。さすがカーボン3D。
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リーチリボンも上二本がストール、下二本が綺麗に流れる理想の形。
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それに比べヘッドセイルは課題が残る。
ご覧のように上のドラフトテープのリーチ側が歪む。
ジブトラックを何度か調整しているうちに滑らかなカーブが出るようになったのだが、未だ完璧ではない。
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そうこうしているうちに風が無くなり午後1時に練習は終了。

帰港して水曜日の定期検査の準備をする事にした。
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# by teamstella | 2011-02-06 23:01 | レース

牛鍋発祥の店「荒井屋」

明治創業の老舗、牛鍋「荒井屋」。
牛鍋はすき焼きの元になったと言われている。
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また裏番長が熱にうなされた様に「肉!肉!」とノタマウので治療の為と連れて行った。
店内には賀正の〆縄飾り。
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暖簾は「牛」の文字。
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箸袋には牛鍋のロゴ
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席に着くと直ぐに牛鍋が運ばれてきた。
鍋の半分以上が肉で占める。焼き豆腐、長ネギ、白たきなど具材はほぼすき焼き。溶き卵に漬けて食べるのも全く同じだ。
割り下も甘く、すき焼きそのものの味。
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口の中で溶けてしまうような柔らかい霜降りのお肉。
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裏番長は、術後余り食べられなくなった僕の分まで我を忘れたようにがっついていた。

その後、横浜BayQuarter に席を移しコーヒータイム。
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「海が見えるところは何故か気持ちが落ち着くよ」
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「僕はちょっと翳のある哀愁を漂わせるヨットマンになりたいな・・・」
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「貴方バカじゃないの!何が哀愁よ。死臭が漂っているわよ!」
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「どうせ理解されない孤高のセイラーさ」
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「孤高?お香の間違いでしょ!」

今年も前途多難だ・・・・・・・

*【孤高】俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。また、そのさま。
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# by teamstella | 2011-01-10 21:48 | 一般