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ステラ船底

去年からステラの船底塗料は業者に言われるままにシージェットのホワイトを任せて塗っていた。
しかし、幾筋もの河川が流れ込む東京湾の最奥部の夢の島は気水域である。
純海水域用のシージェットで本当に効果があるのだろうかと内心気にかかっていた。
思い当たる事は何度かあった。
決定的なことは先日の横浜市長杯での帆走りである。どうもボートスピードが出てない気がしたし、ヒールした写真を見るとボトム一面が汚れている。
この際、思い切って上架することにした。
上げて驚いた。船底全面が藻で真っ黒になっていたのである。
高圧洗浄機で一時間かけて何とか落とす事が出た。
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高圧洗浄が出来なかったマウント部分はこの通り真っ黒である。この藻がボトムにビッシリ蔓延っていたのである。
シージェットは自己消耗型なので帆走れば塗膜がスケルトン層になって剥がれて行くはず。きちんとした効果が出ていればこんな状態にはならない。しかしこの有様である。
今年の3月に塗ってからまだ4ヶ月しか経ってないのにだ。
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これではレース以前の問題である。やはり愛艇は自分達で手をかけなければと強く感じた。
そこで船底塗料をこれからの主流になるであろう「加水分解型」に塗り替えることにした。
「加水分解型」はシージェットなどの「自己消耗型」と違い、分子レベルでの塗膜の溶解が起こるために塗膜表面が凸凹になりにくく、いつまでもツルツルの塗膜が水に接するため抵抗になりにくい。
しかも海水の弱アルカリ成分に化学反応を起こして高分子ポリマーが分解していくので藻などがつかない。

船底塗料は塗り方によって性能に格段の差が出る。塗料メーカーに手ほどきを受けながら、クルー全員で丁寧に二日間かけて塗り替えた。
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一番大事なキールもムラがないようにしっかり塗った。
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なんとなく精鋭的になった気がする。
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下架して走らせたクルーの感じではとてもスムーズに滑る気がしたという。

これで次回のTYCレースや翌日のスバルザカップの準備も万端だ。
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by teamstella | 2010-07-12 11:54 | レース

「クレージーハート」

スバルザカップの最終会議の前に、何とか時間を作ってどうしても観たかった映画に行った。
アカデミー賞主演男優賞と主題歌賞の2部門を受賞した「クレージーハート」。

一言で言えば落ちぶれて酒と煙草を手放せなくなったカントリー歌手の物語。
ストーリーを話す無粋な事はしないが、ともかく主演のジェフ・ブリックスが渋い!
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カントリーはPPMの「花はどこへ行った」ぐらいしか知らないが、ここで唄うカントリーはブルースに近い哀愁あるメロディーばかり。
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驚いたのはドサ回りといわれる片田舎での演奏。
初めてセッションを行う名も知れないミュージシャン達が、ともかくめちゃくちゃ上手い!テクニックといいリズムといい完璧なのである。
もちろんジェフ・ブリックスの歌がそれ以上に素晴らしい。聴き入っているうちに不覚にも目頭が熱くなってしまった。
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ストーリーは実際にあった話を元に作られている。
酔も辛いも味わった大人達には堪らない映画のはず。
久々に心から感動した映画だった。
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そうそう、重要な役どころにコリン・ファレルが現れてカントリーを唄い始めたのにはびっくりした。
一緒に観た裏番長は
「ハリウッドのヤンチャ坊主と言われたコリン・ファレルはこの映画で男を上げたね」
なんてヤクザな事を申しておりました。

ジェフ・ブリックスが事故で入院するシーンがあるが、そこで登場する医者がこれまた実に味わい深い。
「事故の怪我は治る。しかし全身状態が良くない。正直に言ってみろ、あんたアル中だろう。肝臓もやられているしおまけに癌の疑いもある。血もドロドロで肺もよくない。このまま行ったら間違いなく脳梗塞で死ぬよ」
とさらりと言って去る。

日本でこんな事を言ったら間違いなく訴えられる。
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by teamstella | 2010-07-10 07:30 | 一般

YYC横浜市長杯ヨットレース2010  時系列写真

◎横浜市長杯の写真がオフィシャルサイトにアップされたのでダウンロードして時系列に並べてみた。

■まずはスタートシーン。
 ご覧のように我々はかなり凹んでいるのが分かる。(手前のブルーのハルの大型艇の前に小さく写っているのがStella)
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①一上マークアプローチ。
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②回航直後。
 スピンホイストの準備をしている。Tは相変わらず腰が高い。要するにへっぴり腰。
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③スピンが上がった瞬間。
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④サイドマークを回る寸前。
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⑤一下回航手前。
 我々はサイドマークではジャイブを行わず、そのまま伸ばし角度をつけて下マークにアタックしようとしたが途中で風が南に振れ始めた為、サイドでジャイブして内側のコースを取ったY23の「SPRAY」「メリーウェザー」両艇に追いつかれてしまった。正直、この時はまずいと感じた。
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⑥ほぼ3艇同時の下マーク回航シーン。
 「SPRAY」が内側に入り「メリーウェザー」が一番外側で遅れている。しかしこの艇差ではレーティングで両艇に完全に負けてしまう。
我われはジブを揚げてスピンを降ろす準備を開始している。
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⑦下マーク回航直後。
 このままでは入賞も難しいと気合が入る。
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⑧二上の回航シーン。
 右一本のコースが当たり、AクラスのJ24の「BigShot」の前に出る事ができた。「BigShot」は第3回の総合優勝艇。
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⑨三上のレグ。
 風が落ち始めたので慎重にブローを拾いながらのコース引きだった。後ろとかなり差が開いたので少し余裕が出てきた。それにしても船底が汚い!
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⑩そしてフィニュッシュ。
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約2時間17分のレース。大変疲れました。
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by teamstella | 2010-07-06 13:01 | レース

YYC横浜市長杯ヨットレース2010

神奈川県教育庁所轄の社団法人横浜ヨット協会(YYC)が主催する「横浜市長杯ヨットレース」に今年も参加してきた。
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前日の7月3日に回航してその日の夜の艇長会議に出席。回航はクルーのTとOにお願いして、僕は艇長会議に出ただけ。翌日のレース本番に体力を温存させてもらった。

レース当日はYYCに8時に集合、艤装をゆっくり終えてレース海面に向かった。
事前の予報ではスタート時刻の11時には南風の予報だったが、東南東120°で安定している。
コースは上下1.2マイル、オリンピックコースの6レグ。
風速は2/ms~3m/s。海面は多少のうねりはあるがフラット。No1ライトジェノアをセット。スタートに備える。

時間通りに予告信号が上がる。ラインはほぼイーブン。
ところがラインに早く入り過ぎてしまい、一番凹む中央の最悪の位置からのスタートになってしまう。後から本部船に聞いたら1艇身以上届いてなかったという。
両サイド付近から出た艇団に完全に置いて行かれてしまった。

それでもサイド~下でスピンがリーチタイトになった事で風が右振れしたのが判り、下マークを回ってそのまま右海面へ突っ込んだ。
途中ヘッダーのブローも来たが気にせず一番奥まで行き返したら、大きくゲインを稼ぎ、同クラスの先行艇の前に出る事ができた。
結果、2番手に3分近く差をつけて何とか優勝。

もし右海面に突っ込んでいた時に、左に振れ戻ったら完全にジ・エンド。幸いにもそのまま振れ戻らなかったので良かったものの、本当にヒヤヒヤしながらの、まさに薄氷を踏む思いの右選択だった。

これが優勝カップ。写真ではわかりにくいが結構な大きさがある。
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そして横浜新市長からの賞状。
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これで昨年に続き連続優勝。クラスA&Bの総合優勝はクラスAの「U・LA・LA」(YOKOYAMA30IMS)。
3度目の正直で来年こそは総合優勝が出来るのだろうか。


◎クラスBリザルト
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by teamstella | 2010-07-05 00:01 | レース

QOLとは

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QOL(Quality of Life )が叫び始められたのはいつ頃からなのだろうか気になり調べてみた。

日本では1989年日本癌治療学会でQOLがメインテーマとして取り上げられた記録がある。
国際的には1994年にベルギーで第一回国際QOL学会が発足された。
この頃からQOLの重要性が認識され始めたと考えていいだろう。


ではQOLとは何を意味するのだろうか。

医学的には主に緩和ケア、つまり終末期医療の患者さんに対して使われる事が多い。
たとえば治療の為に身体的や精神的に過酷な苦痛や負担を虐げ延命をしても、それが本当に患者さんのためになっているかどうかを評価しようと言うものである。
もちろん医療の目的として延命が大前提としてある。
しかし、その理論構成をQOL概念を基礎にして治療を進めるべき、と考えるのがQOLの趣旨と言っていい。

いろいろ調べたら2004年の消化器外科の学会誌に大腸癌のQOLの解析が発表されていた。
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これを読むと術後の身体面や精神面、認知面や雇用等の社会生活にまで立ち入って調査している。
大変興味深い。この年代はまだまだ癌告知に対して葛藤があった時代だ。
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ここは学会の発表の場ではないので小難しいことは避けるが、人間の尊厳、人格、価値さえも無視して生物学的な存命を施す事は本当の意味での治療と言えるのだろうか。

人間は唯一感情を持った動物だ。どれだけ生きたかではなく、どう生きたかが重要であり価値があるのではないだろうか。
そう常々思っている。
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by teamstella | 2010-07-02 02:59 | 健康