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勝負パンツ

TYCの競技委員のお仲間の方から
「手術の時にはこれを履いて挑んでください。勝負パンツです。」
とJ.Crewのボクサーパンツを頂いた。
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色々なタイプのヨットの図柄が描いてある。
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ヨット仲間らしいさりげない心使いで心に染みる。
手術の時にはさすがに身に着けられないが、入院中はこれを履いてレースの夢でも見ることにしよう。
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by teamstella | 2010-06-29 09:02 | 一般

病理組織検査結果

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内視鏡で見つけた癌と思しき組織片を採取し、確定診断するために俗に言う「生検」に出していた。正式には「病理組織検査」と呼ぶ。
これがその結果報告書だ。
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「Rectal cancer suspected」とは直腸がん検査を意味する。
「#1~3 Adenocarcinoma Group5」は病巣部分から採取した1から3までの組織全てが腺癌と認められる。
「Rectum 粘膜筋板(+)」とは直腸の粘膜筋板に腺癌があり、直腸がんと確定されたことを意味する。
まぁ要約するとこういうことだ。

同時に各種受けた検査結果を診断しながら治療方針をどうするか話し合った。
注腸検査のX線画像を見ると大腸がん特有の腸管狭窄がハッキリと写っていた。「アップルコアサイン」と言われる、医学書には必ず載っている大腸癌の典型症状だ。林檎の芯のように見える事からこう言われる。

問題はその場所だった。癌の病巣部分が肛門から予想以上に近かったのだ。しかも周辺のリンパ節が結構腫れている。そこへの転移があると考えていい状態だ。そのため6箇所あるリンパ節は全て隔清、つまり切除することになった。
幸いなことにこの癌が元になっての他の臓器への遠隔転移は今のところ大丈夫なようだ。
癌のステージとしては3b~4。ぎりぎり予後の延命率は確保されるステージだ。

これで開腹手術が決定した。
へその下20cmを切開、大腸を引っ張り出し病変部がある直腸を肛門側と大腸側で切断し摘出する。
その後、S状結腸側の大腸を引っ張りながら肛門側の大腸と縫い合わせる。
問題になるのが癌の発生場所が肛門に近い為、縫合マージンが取り難い。うまく縫わないと縫合不全により便が漏れたりするする。そうなるとリ・オペと言われる再手術になり、格段に予後が悪くなる。
今は機械縫合なのでしっかり縫えると思うが、それでも執刀医は結構緊張するはず。
お願いしてあることは一つだけ。
もし開けて人工肛門を着けなければならないような病態なら、そのまま閉じて欲しいと頼んだ。
QOLを大切に生きていたいからだ。

手術は来月のスバルザカップを終えてからにしてもらった。今更1ヶ月待ったところでどうって事はない。

それでまでは去年優勝したYYCの「横浜市長杯」にも出るし、TYC第6戦も出る。もちろんスバルザカップにもエントリーしてる。

これで思い残すことなく手術を受けられる。
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by teamstella | 2010-06-26 18:24 | 健康

TYCyachtrace2010「ジューンレガッタ」ビデオ 後半

2分ぐらいから始まるクルーOとT。特にOのドグハウスに落ちそうになって足をばたばたさせてるのを見ると腹を抱える。Tもジブをくぐれず四苦八苦。まるで罠にかかった熊。
フィニュッシュ後のクルー達の安どの表情と、この強風の中よくぞ戦い抜いたと言う満足気な表情。
ご鑑賞あれ。

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by teamstella | 2010-06-22 15:10

TYCyachtrace2010「ジューンレガッタ」ビデオNo1(スタート~第2レグ)


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by teamstella | 2010-06-21 11:07 | レース

いよいよ注腸検査

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肛門にカテーテルを挿入しながら、造影剤のバリウムを大腸に注入してX線撮影をするのが注腸検査。
バリウムは白い液体の造影剤で、胃などの消化管透視検査で使われるので馴染みがあると思う。
大腸に便等が残っていると検査できない為、前日から「クリニミール」と言われる消化の良い検査食だけしか口に出来なくなる。
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朝の白粥に始まって昼はカロリーバーとゼリー、夕食はポタージュスープのみとなる。
間食を摂ってもいいが、これはまぁ気休め程度。クッキーと粉末ジュース、それに飴を溶かして飲む「飴湯」と言うもの。
飽食に慣れきった身としてはまさに断食。これが何より一番辛い。

しかも夕食までにコップ10杯以上の水を飲まなければならない。そして就寝一時間前に内視鏡でも服用した下剤「マグコロール」400ccを飲み干す。
就寝直前には「プルセニド」2錠も。

翌朝は起きらたら直ぐにコップ2杯以上の水を飲む。そして下剤の座薬を挿入。そのまま20分我慢。
20分後にはお尻に手を当てながらトイレに駆け込む事となる。

さて、いよいよ検査だ。
まずは例のお尻にぽっかり穴の開いた検査パンツを履く。そして検査衣を羽織る。
これがこれから格闘するデジタルX線TVシステムという検査台。東芝メディカル製でまぁ一番普及しているタイプ。
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これが検査台のマニュピレーター。
画像診断の検査医が映し出される大腸の画像を見ながら、いろいろな角度から撮れるように操作する。
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左側の容器には既にバリウムが満杯になっている。右側の空の容器は、検査が終わったら大腸の中のバリウムを抜き出して入れる為のもの。
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まず始まる前に大腸の動きを止める「ブスコパン」を肩に注射。これは筋肉注射なのでそれこそ「ブス!」っと一発で終わる。
これを打たないと、バリウムが入ったことにより検査中に腸が蠕動運動を始めてしまい、肛門からホルスタインのごとく一気に白い液体が吹き出すことになる。

そして検査台にやはり側臥位で横になる。
医師はごそごそラテックスをはめながら中指に「キシロカインゼリー」を塗り始めた。
「キシロカイン」は商品名で、薬品名を「リドカイン」という局所麻酔剤である。医療関係者の間では「リドカ」とか「キシロ」と呼ぶ。

するといきなり
「失礼します!」
と中指につけたキシロを肛門に押し込んだ。
バリュウムを入れるカテーテルが痛くないようにするための準備だ。

カテーテルを結構乱暴にズブズブ入れられたが問題なく装着。バリウムが注入し始める。
全く痛くも痒くもないがこのあたりから、先ほど注射した「ブスコパン」の副作用で口渇が激しくなる。
話をするのもぎこちないぐらい口の中がカラカラになる。

そしてこれからが苦痛を伴う検査になる。
まず造影剤のバリウムが大腸に満遍なく充填するように、人間の方で体位を変えなければならない。バリウムが腸の中で不均等に着いてしまうと画像が不明瞭になるからだ。

検査医がモニターを見ながら斜めにしたり、逆さにしたり、仰向けにしたり、うつ伏せにしたりする。
動くたびにお尻に繋がったカテーテルのコードが足に絡みつく。それを払いのけようとするが、もし引っかかったら肛門が破れてしまうような気がしてソロリソロリとしか動けない。

その様子を別室から別の検査技師と医師が見守っている。機械の故障や患者さんの急変に対応する為だ。
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医師はモニターを見せながら
「ここが虫垂です」
「ちょうどこの結腸あたりにご病気があり狭窄を起こしているようです」
「大事なところは撮り終えましたが念のため違う角度からも撮らせて下さい」
等と親切に説明してくれるが、僕の心の中は
(そんな事は後でどうせ分かるんだから、ともかく早く終わらせてくれ)
と我がまま放題である。

やっと撮り終えてこれで終了かと思ったら、最後になって問題が起きた。
入れたバリュウムを抜き取ろうとしても抜けないのである。
いくら検査台を立てて抜こうとしても、病巣の狭窄を起こしているところで詰まり流れ出ない。身体を捩ったり恐る恐る腰を振ったりしたが全くダメなのである。
「これ以上は無理な感じがします。申し訳ありませんが後は御自身で頑張って出していただくしかありません」
とつれないことを言う。
このままお腹が張った状態で過ごすのかと考えたら憂鬱になったが、ともかくこの状態から一刻でも早く抜け出したかった。
「分かりました、分かりました。任せてください!」
と返事はしたが自信はない。

ところがである。検査が終わりお尻に入ったカテーテルを抜いた途端、便意を催した。室内にあるトイレに駆け込むと一気に全て流れ出た。
便器から溢れるのではないかと心配したぐらいである。

「あ~~~あ、スッキリ!」

これで全ての検査は終了。

あとは21日のカンファレンスで検査結果を持ち寄り、治療方針を決めるだけである。
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by teamstella | 2010-06-18 14:47 | 健康

造影CT検査

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造影CT検査とはコンピューターと放射線を使って体の断層画像を作成する検査で、病変部を判りやすくする為、造影剤を静脈から注入する。
このとき副作用で身体が熱く火照ってびっくりするが直ぐに収まるので騒がない事。
決して被曝しているわけではないで安心して大丈夫。

CTはリンパ節転移や肝転移、骨盤内浸潤などの有無を確認するために行うもので、癌を見つけるためのものではなく、大雑把に言えば癌と判った患者さんの治療方針を決定するための検査。

前腕の静脈から50cc程度の造影剤を注射するが、この時うまく静脈に針を刺さないと、このように皮下出血をする羽目になる。
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入れた造影剤はヨードと言われる一種のミネラルで、ほぼ一日で全量が尿として排泄される。

基本的にはCTは横断面、つまり輪切りの画像しか撮れない。初期の頃のCTは単枚でしか撮影できなかったが、現在はマルチスライスという0.5mmの厚さで断面像が撮れる為、3D化して見る事ができる。
言い換えれば0.5mmの大きさの病変部があれば発見できるので、大幅に検出精度が高くなった。
ただし現実的には0.5mmと言う大きさは画像だけでは見つけにくい。

この検査は特に事前準備は必要なく、せいぜい検査三時間前から食事や水分を制限される程度なので、検査を受ける者にとっては負担や苦痛が少ない。

次はいよいよ肛門からバリウムを入れてX線撮影をする注腸検査。事前の食事制限や下剤の服用、検査時の体位変換など、これが一番大変な検査だ。

しっかり検査室内部の写真を撮ったので詳しく報告します。
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by teamstella | 2010-06-15 19:58 | 健康

TBC第4戦

ハーバーにいる限り穏やかな風だった。
それでもすれ違う人が「今日は吹きますよ。予報は10m/sオーバーですよ」等と声を掛けてくれる。
確かに昨日から吹いているが、天気図を見るかぎり強風が吹き荒れそうには見えない。
今日はフルメンバーの5人乗艇だ。多少の風なら大喜びだ。

艤装中はなんだか「暗雲立ち込める」って感じの鉛色の空模様。
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いつものディズニーシー沖の海面に着くとチョッピーな波が立ち始めた。
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そしてスタート時間になった途端、白波が立ち8m/s近く吹き始める。
急いでヘッドセイルをNo3に変更。そのままスタートする。

ところがである。スタートしても全く加速しないのである。加速しないばかりかギッコンバッタンを繰り返すだけで前に進んでいかない。

どうハンドリングしても全くダメなのである。落としてメインに風を当てればオーバーヒール。風を逃がしながら上らせればバンバン叩かれて進まない。
この状況は強風だったTYC第一戦の時と同じ。

フリーでは問題なくかっ飛ぶが、上りでのビハインドが大きく、どうにもこうにも追いつけない。
そして次の上りのレグでまたまた離されていく。

何とかフィニュッシュするがフリートから大きく遅れシンガリ。

■第二レース

波にたたかれるのはパワーが足りないのかと思い、ヘッドセイルをヘビージェノアに換えるが、どんどん風が上がり余計に帆走らなくなってしまった。しかも一レース目のシュートでスピンを破り、フリーは観音開きのスナイプ走行。それでも対地で10Knt出る勢い。

このレースは参加艇の半数がリタイアするサバイバル。複数の艇があちらこちらでブローチングを繰り返していた。かえって安全で良かったと無理やり納得させる。

ビリでフィニュッシュしたが4位になっていた。

破れたスピン。リペアテープで修復可能だろうか。
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僕は強風大好き。Y23でレースをしていた頃は吹けば吹くほどかっ飛んでいた。実際レースでも負けた事が無かった。
唯一強風のレースで負けたのは最後のレグで足が攣ってしまい、タックが出来ずフィニュッシュ直前にかわされて2位になった2年前のベイサイドマリーナオープンレースだけ。

それが25MLに乗り換えた途端、ミニトン全日本といい、TYCといい、このレースといい全く帆走れない。
どうにもこうにも納得できない。

レースで活躍している友人達に、今更と言われるのを覚悟で教えを請うた。

どのようにトリムをしてハンドリングしたらいいのか、艤装をどう変えればいいのか、一時間以上も丁寧に電話で話してくれた関西の仲間もいた。
この艇のビルダーの知人は親切に図解入りのメールを送ってくれた。

その結果どうも僕の帆走らせ方が悪いと云う事がわかった。
Y25MLはメインセイルがハイアスペクトで、レース用にテンションをギリギリまであげてチューニングすると、Y23と同じような帆走らせ方ではヒールしてリーウェーが激しくなるばかりだと知った。

ビームの狭いY25MLでは6m/sを超えるとジブのリーチとメインのラフとのクリアランスがタイトになり過ぎ、ちょっとでもジブを詰めると表面を流れる風が折れ曲がりメインのラフにぶつかって剥離現象が起きストールする。その為にメインがシバーしてしまい推進力が得られなくなると判った。
リーチをいくらツイストさせて開いてもこの現象を抑えることはできないという。それを防ぐにはある方法でトリムしなければならないと教えられた。

まさに「目からうろこ」だった。

もちろんそのためにはクルー共々練習を重ねなければ速くは帆走れない。

来週のTYCはどんな風が吹くのだろうか。

◎リザルト
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by teamstella | 2010-06-14 17:46 | レース

大腸内視鏡検査

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現在、大腸がんの発見でもっとも効果が高い検査方法は内視鏡検査だ。
僕の癌を最初に見つけられたのもこの検査だった。

方法は肛門からカメラの付いた内視鏡を差込み、大腸の中を押し込みながら検査する。
その為には大腸の中に便や消化されない繊維質等が残らないようにしなければならない。

検査前日の午後8時までに食事を済ませ、1・8Lの下剤「マグコロール」を飲み干す。
これは大腸でも吸収されない液状の薬剤で、飲んだ量がそのまま肛門から排出される。
判りやすく言えばこれで大腸の中を洗うと思えばいい。
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その上に錠剤の「プルゼニド」を4錠も服用。
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この薬は便秘の人用に処方される緩下薬で2錠で充分な効果がある強いものだ。それを4錠も飲むのだから効かない訳が無い。
翌朝には肛門が尿道になったのじゃないかと思うほど、勢いよく黄色い水溶便が噴出される。
こうなれば大腸内視鏡の検査が可能になる。

検査は緊急で病院の休診日に行った為、午後から始まった。

まずパンツを履き替える。不織布で出来たディスポ用のお尻に大きく穴が開いているもの。
時々、男の患者さんは間違えて前後を逆に履く人がいる。そうなると看護婦は見なくてもいいものを見る羽目になる。くれぐれもそういう事態にならないように注意しなければならない。

そしていよいよ検査台に乗る。姿勢は側臥位。つまり横向きにお尻を突き出すように寝る。
そして看護婦さんから
「ネブライザーを付けさせてもらいます」
と言われる。よく鼻の下につける酸素吸入器のことだ。
そして次に
「ドリップを入れさせていただきます」
だいたい患者さんが覚えているのはここまで。
導眠剤を点滴され眠ってしまうからだ。

気がつくと
「はい、終わりましたよ。気分は如何ですか」
と明るく元気な看護婦の声が聞えて検査は終了している。
術者の医者はニコニコしているだけという事が多い。

そして着替えて暫くするとモニターの前に呼ばれ、今撮った画像を見ながら医者が説明してくれる。
「ここのS状結腸の直ぐ下の直腸部分に病巣がありました。組織を採取して生検に送りましたから4~5日で検査結果がわかります。恐らく間違いないと思います」
見るとピンク色の画像の右半分のところに丸く真っ黒になった箇所がある。病巣だといういう事は言われなくても一目でわかる。
「生検」(Biopsy:バイオプシー)とは病巣の組織片を採取してそれが癌化したものなのか、単なる良性のポリープなのかを病理検査するものだ。確定診断をするための不可欠な検査となる。

ハイハイと大人しく聞いているが心の中では
(あっそ、そうなのね)
などとちょっと不貞腐れている。

そして次に
「先生昨日の夕飯なに食べました」
意外な事を聞く。
「へぇ?記念すべき初の内視鏡を祝って寿司食べました」
と答えると
「大腸内視鏡の前日の夕飯に寿司食べた人初めてです。おかげで便が詰まって上行結腸までしかスコープが入りませんでした。見てください」
と大腸の途中で一杯になった便の画像をこれ見よがしに大写しにされた。
そして
「ですからそこから先の検査は出来ませんでした。」
ちょっと憤慨気味に言う。どうもそれが不満らしい。

僕にしたら検査の前に寿司を食べちゃあいけないと聞いてはいないし、ひょっとして検査中、指が滑って腸管穿孔で大量出血して死んでしまうかもしれない。
どうせ死ぬなら美味しいものを食べてから死にたいと思っただけなのだ。許してくれ。

こうして僕の記念すべき初の大腸内視鏡は無事?終えた。

次は造影CT検査が待っている。
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by teamstella | 2010-06-12 18:10 | 健康

発現

■ 初発

2009年5月のある日、朝いつも通りトイレに行くと突然下血した。その量が半端ではない。
血液は水と混ざると想像以上に大量に感じる。それにしても多い。
瞬間に
(これはヤバイ、CRC(ColoRectal Cancer=大腸癌)かも知れない)
と直感した。

しかし、今までまったくその兆候はなかったのである。まさに毎日、快通快便であった。それが僕の唯一の取り柄と言ってもよかった。

だから、ふと別の考えが頭によぎった。
(ひょっとして単なる痔かも知れない。ちょっと様子を見よう)

そうあって欲しくないと云う願望から、何とか理由を見つけて否定したかったのだろう。

これが最初の大腸がんの発症だった。

そしてそのまま一年が過ぎてしまった。

その間、下血があったり無かったりしたが体調に問題は全くなかった。体重の減少も無い。むしろ増加傾向にあったかもしれない。

しかし確実に変化したことがある。便が細くなり軟便しか出なくなったのだ。そして今思えば異常に疲れやすくなっていた。これとて痔のせいだとこじつけていた。
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by teamstella | 2010-06-11 18:05

ある決意

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いきなりの話で申し訳ないが、大体に於いて人は自分の人生の残りを判って生活をすることはない。
漠然と人生80年としてあと何年ぐらいかなぁ、と時々思うだけではないだろうか。
しかし、はっきりと残された人生の時間を宣告される事がある。
そう未だに根治が難しいと言われる癌を宣告された時だ。

普段の不養生が祟ったのだろう。突然、直腸がんと診断されてしまった。

確かに自覚症状はあった。約一年前に下血があったのだ。
直ぐに検査を受けなければと思っていたが、翌日にはなんとも無くなった。
その後、全く痛みや不快は一切出なかった事もあり、ちょっと様子を見ようとそのまま一年間放って置いてしまった。
しかし、先日ものの見事に大出血。流石の僕もこれはヤバイと直ぐに検査室に飛び込んだ。

ここで言うべきかどうか相当思い悩んだが、医療の末端に席を置く者として、同じヨット乗りの人達に敢えて心情を吐露して経緯を書いて行く事にした。

病は誰もが避けて通れない。一生何の病気もしないで人生を全うできれば、そんな幸せなことはない。しかし現実的にはそんな事はあり得ない。
だから、もし自分がその状況に対峙した時に、どのような考えや選択をすればいいのか、少しでも参考になればとの思いからだ。
もちろん暗い闘病記をつらつら並べるような事はしたくない。

元々僕は生に対して余り執着はない。
医療の現場にいて、あがき苦しみ全身に管を繋がれて意識もなく、ただ生かされているだけという患者さんをイヤと言うほど見て来ている。
見ず知らずの人間に自分の性器や臓器をさらけ出し、導尿の管や排便の処置をさせられる。
それを見ていて
(人間の尊厳てなんだろう)
と、いつも自問自答してきた。

本当に本人はそんな状態でも生きていたいと願っているのだろうか。
遺族は自己弁護の為に、精一杯手を尽くしたと思い込みたいだけではないだろうか。
これはただ単に遺族のエゴではないだろうかとさえ考える事もあった。

もちろん誰でも自分の親や家族、まして子供となればどんな状態でも生きていて欲しいと願うのは当たり前である。だからどう判断し決めるかはそれぞれであるという事も充分理解できる。
でも僕は嫌なのである。

絶対にこんな状態で生き延びたくはない。死ぬときは人間としての尊厳をもって亡くなりたいと強く願っている。
人生の残り時間が見えたら潔く死を迎えたいのである。

それともうひとつ決めていたことがある。
人生の残り時間が判ったら仕事をきっぱり捨てて、残された時間を素直に過ごしたいと決めていた。
どう終焉を迎えるかは心に決めている。

今月の21日からは関係科目の医師や関係者が集まって、僕の治療方針を決めるカンファが始まる。
果たして治療できるかステージか、可能なら「ケモテラ」という抗がん剤を使った化学療法を優先させるか、先に手術等の外科的な処置を施すのかを選択する会議である。
そこで決まった治療が始まればもうレースには出られなくなるかもしれない。いやヨットにさえ乗れなくなるかもしれない。

僕もカンファには参加する。そこで治療後の生存率が5年無ければ、ある決意をする。
QOL(Quality of Life)=生命の質とでもいうのだろうか、それを失う事無く生きていたい。

13日はTBC第4戦がある。翌週20日はTYC第4戦と5戦。精一杯全力を尽くすつもりである。


続く
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by teamstella | 2010-06-11 17:48 | 健康