遠隔転移 ①

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半年前、元癌の直腸がんが肺に飛んでいた。しかも両肺に。再燃ではなく遠隔転移と云うわけだ。
右のが大きく進行も早いので、これは直ぐに切除したのだが、左が大変難しい位置に発現したため外科的な治療を躊躇っていた。

何とか抗がん剤で潰せないだろうかと「ゼローダ」を服用した。
「ゼローダ」は第3次治療薬といわれ、アメリカで新たに開発された抗がん剤である。転移・再発乳がんの3次治療として明確な腫瘍縮小効果もあるという。

癌は第1次、2次の標準的化学療法で奏効しなかった場合には、もう施す治療法がないと言われていたのだが、この新薬の開発で手の施しようが無くなった癌に対し新たな治療法ができた。

約半年の服用でその効果は絶大だった。腫瘍の大きさも約半分程度に縮小したのだ。ひょっとすると消えてしまうのではないかという淡い期待すら持った。

ところが世の中そうはうまくいかない。癌の存在を示す血中腫瘍マーカーの数値が突然上昇した。分かりやすく言うと抗がん剤が効かなくなったという事だ。抗がん剤は必ず効かなくなる時が来る。しかし、まさかこんなに早く来るとは思ってもみなかった。

これには相当焦った。もうこれ以上は治療方法がない。後は危険を覚悟で外科手術を受けるしかない。全身に抗がん剤の効能が残っている今のうちにやるしかない。

「大変難しい手術です。成功率は30%以下です。万が一のために輸血も相当量を確保します。」と、執刀医はつれなく言うがまぁ仕方ない。執刀医も本当はやりたくないのだろう。

緊急手術と云う事でオペチームが急遽結成された。
恐らくは8月中旬に手術になる。後は運を天に任せるしかない。

まぁこの手術が成功したとしても存命率がどれほど伸びるかわからない。QOLを考えたらひょっとして何もしない方がいいのかもしれない。

悩ましい限りだ。
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by TeamStella | 2012-07-10 17:26 | 健康