大腸内視鏡検査

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現在、大腸がんの発見でもっとも効果が高い検査方法は内視鏡検査だ。
僕の癌を最初に見つけられたのもこの検査だった。

方法は肛門からカメラの付いた内視鏡を差込み、大腸の中を押し込みながら検査する。
その為には大腸の中に便や消化されない繊維質等が残らないようにしなければならない。

検査前日の午後8時までに食事を済ませ、1・8Lの下剤「マグコロール」を飲み干す。
これは大腸でも吸収されない液状の薬剤で、飲んだ量がそのまま肛門から排出される。
判りやすく言えばこれで大腸の中を洗うと思えばいい。
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その上に錠剤の「プルゼニド」を4錠も服用。
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この薬は便秘の人用に処方される緩下薬で2錠で充分な効果がある強いものだ。それを4錠も飲むのだから効かない訳が無い。
翌朝には肛門が尿道になったのじゃないかと思うほど、勢いよく黄色い水溶便が噴出される。
こうなれば大腸内視鏡の検査が可能になる。

検査は緊急で病院の休診日に行った為、午後から始まった。

まずパンツを履き替える。不織布で出来たディスポ用のお尻に大きく穴が開いているもの。
時々、男の患者さんは間違えて前後を逆に履く人がいる。そうなると看護婦は見なくてもいいものを見る羽目になる。くれぐれもそういう事態にならないように注意しなければならない。

そしていよいよ検査台に乗る。姿勢は側臥位。つまり横向きにお尻を突き出すように寝る。
そして看護婦さんから
「ネブライザーを付けさせてもらいます」
と言われる。よく鼻の下につける酸素吸入器のことだ。
そして次に
「ドリップを入れさせていただきます」
だいたい患者さんが覚えているのはここまで。
導眠剤を点滴され眠ってしまうからだ。

気がつくと
「はい、終わりましたよ。気分は如何ですか」
と明るく元気な看護婦の声が聞えて検査は終了している。
術者の医者はニコニコしているだけという事が多い。

そして着替えて暫くするとモニターの前に呼ばれ、今撮った画像を見ながら医者が説明してくれる。
「ここのS状結腸の直ぐ下の直腸部分に病巣がありました。組織を採取して生検に送りましたから4~5日で検査結果がわかります。恐らく間違いないと思います」
見るとピンク色の画像の右半分のところに丸く真っ黒になった箇所がある。病巣だといういう事は言われなくても一目でわかる。
「生検」(Biopsy:バイオプシー)とは病巣の組織片を採取してそれが癌化したものなのか、単なる良性のポリープなのかを病理検査するものだ。確定診断をするための不可欠な検査となる。

ハイハイと大人しく聞いているが心の中では
(あっそ、そうなのね)
などとちょっと不貞腐れている。

そして次に
「先生昨日の夕飯なに食べました」
意外な事を聞く。
「へぇ?記念すべき初の内視鏡を祝って寿司食べました」
と答えると
「大腸内視鏡の前日の夕飯に寿司食べた人初めてです。おかげで便が詰まって上行結腸までしかスコープが入りませんでした。見てください」
と大腸の途中で一杯になった便の画像をこれ見よがしに大写しにされた。
そして
「ですからそこから先の検査は出来ませんでした。」
ちょっと憤慨気味に言う。どうもそれが不満らしい。

僕にしたら検査の前に寿司を食べちゃあいけないと聞いてはいないし、ひょっとして検査中、指が滑って腸管穿孔で大量出血して死んでしまうかもしれない。
どうせ死ぬなら美味しいものを食べてから死にたいと思っただけなのだ。許してくれ。

こうして僕の記念すべき初の大腸内視鏡は無事?終えた。

次は造影CT検査が待っている。
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by teamstella | 2010-06-12 18:10 | 健康