ミニトン・スモールボート全日本選手権 二日目 第3・4・5レース
■第三レース
本部船は昨日走錨して帰ってしまった30ftのヨット。今日はアンカーを二本打ちして、しかも大きなサイズに変更して万全の体制。
風は昨日より強い位である。しかし午後に向けて落ちてくる予報。風速はあるが昨日に比べて明らかに腰が弱い。
この際No1ジェノアで行こうと決定。他艇は昨日と同じままのNo3セット。
スタートはちょっとでもヘッドセイルに風を孕ませるとすっ飛んで行ってしまうので慎重にゆっくり出て行く。
スタートしてみるとそれでも明らかにオーバーパワー。
やはりギッコンバッタンの繰り返し。
やっとの思いでフィニュッシュするが初めてビリになってしまった。
全員死力を尽くしてヘトヘト。
■第四レース
やっと少し風が落ち始めてきた。それでもブローで優に10m/sは超える。
このレース、前レースで疲れ切ってしまって、どのようにスタートしたのかよく覚えてない。
うろ覚えでは出遅れてしまった記憶がある。
確かビリで上マークを回ったような気がする。
それでもフリーでよく滑って挽回した。
結局、このレース定位置の4位だった。
風が落ちてくれることを祈るばかりである。
■第五レース
祈りが通じたのだろうか。風が落ちて5m/s~7m/sぐらいの順風域になってきた。
こうなったらセイルがばっちり合ってくる。
スタートもきっちり決めて、このシリーズ初めての一上トップ回航
絶対このままダントツでフィニュッシュして憂さを晴らそうと頑張ってスピンも咲かせた。
前には誰もいない。遠くに本部船が見えるだけである。このまま順調に進むかと思われた。
ところが、下マークまであと少しという所で風がパタリと止んでしまった。後からは「PEANUTS」が20艇身ぐらい離れて追ってきていた。
我々は南から風が入ってくると読んで沖出しに。「PEANUTS」は逆に岸に寄せて行った。
暫く漂っていると岸側からブローが入り、スルスルと「PEANUTS」が行ってしまう。
我々のところに届いた時にはもう手遅れ。はるか前を「PEANUTS」が下マークを回航していく。
コース変更になり2上はほぼ一本になった。こうなってしまっては抜かしようがない。
そのままフィニュッシュ。2位に落ちてしまった。
終わってみればいいところはここだけだった。クラブレースでは絶対に経験できない超強風下でのレース。
一時も気を抜くことが出来なかったがいいスキルになった。さすが全日本の戦いだ。
5レースで戦った総合の結果は4位で終わった。たらればを言うと悔しさだけが残るが、第五レースのトップをキープしてれば3位に入賞してた。
無念さを胸に秘めクルー共々今後も精進しよう。
完
*翌日の最終日に行われた「江ノ島・三崎オフショアレース」は全艇時間内にフィニュッシュ出来ずノーレースになってしまいました。
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by teamstella | 2009-09-23 13:11