Stellaのクルー達 T編
今回は番外編としてStellaのクルーを紹介したい。
左からピット:O、ジブ&スピントリマー:Y、ヘルムス:I、一番右の偉そうに腰に手を当てているのが今回紹介のバウマンのT
Tは今年TeamStellaの発足と同時にバウマンとして加わった。
付き合いは25年近くになる。一応東京都代表の国体選手である。僕が監督をしていた時に山形国体の成年男子代表として出場した。成績はここでは言わない方がいい。
ともかくやる気が先行する。要するに気合が入り過ぎるタイプである。このいかり肩を見てもそれが分かる。ゲートボール会場で集合写真を撮ると、一番口うるさい元気なおじいさんが、よくこういう格好をする。
そして、往々にしてそのやる気が裏目に出たりする。しかもちょっと落ち着きがない。
山形国体の時もそうだった。
朝、宿舎から会場のハーバーまで成年男子はそれぞれの車で出かける。
ヨット競技は艤装品やセール、修理備品など多く持参しなければならない。その為、成年種目の選手達は使い慣れた用具や艤装品類を自分の車に積載して国体会場まで来る事が多い。
T もそうだった。
その日の朝、僕はTの運転する車の助手席に同乗した。
宿舎を出て暫く走ると幹線道路と合流する一時停止の場所に来た。横には会場となる鼠ヶ崎の海が広く開けていた。
この日はいよいよTが出場する種目の第一日目。
「監督!今日の風の具合はどうすっか!!!」
T はそういいながらハンドルを握り、これから自分が出場する鼠ヶ崎の海面をじーと眺めていた。
その語彙からやる気と不安とが入り混じった緊張感がひしひしと伝わる。
どうやら気合が入りすぎてガチガチになっている様子。何か嫌な予感がした。
僕は選手の出場リストを見ながら
「いいから前を見て運転しろよ」
と何気なくつぶやいた。
その直後である。
「ガッシャ~~~ン」
フロントガラスにしこたま頭をぶつけた。そう、わき見運転で前の車に追突したのである。
相手の運転手が降りてきた。
「どこ見てるんですか、Tさん!!」
なんとぶつけた相手は同じ東京代表の、やはり今日が初日の470のI 選手の車。
ほぼ停止状態でゆっくり衝突したので大事には至らなかった。せいぜい僕の頭にたんこぶが出来たぐらいである。
だが、たんこぶ以上に痛かったのは、その日の成績がI 選手もT も惨憺たる結果に終わった事だ。
それ以来T は僕に頭が上がらない。
T は日本を代表する企業に勤めている。
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by teamstella | 2009-07-19 10:58